PLメソッド(プロラボ・メソッド)とは、株式会社プロセス・ラボが独自に開発した「業務プロセスを見る技術」で、実践的な業務フローチャートの作成手法です。
2007年春の公開以来、現在までの7年で200社以上の企業様がセミナー、研修、コンサルティングを通して導入し、業務改善・ISO・内部統制・業務システム要件定義・ワークシェアリングにおいて高い成果をあげております。
従来のフローチャートの問題点
業務フローを可視化する(=フローチャートを作成する)試みは従来から色々な局面で行われてきました。
一般的に、業務フローの可視化において利用される「描き方」には、「組織や担当者ごとに区切られた枠線の中で、一定方向に作業の流れを描いていく」という以外に明確な公式がなく、書き手の創意工夫に大きく依存したものでした(ここでは一般的手法と呼びます)。
また、特定の分野において公式化されたものや特定のソフトウェアで利用するために公式化された描き方はあったものの(もっとも代表的なものが株式公開時に作成されることが多い「産能大方式」です)、先にあげた一般的手法とともに、下記のような共通の問題点を抱えています。
- パワーポイントやVISIOなどの描画ソフトでの作成が前提となっており、修正等のメンテナンスが手間
- 描画であるため、複雑な条件分岐や、多数の同時並行作業などを描くことが難しく、単純化された業務の概観を可視化できても、多岐に渡った「現実の業務」の可視化が難しい
- タスク(作業)のフローに焦点をあてており、ドキュメントや情報そのもののフローを理解し難い
これらの問題点のほかに、一般的手法と産能大方式のそれぞれにおいて、以下のような固有の問題があります。
その1 一般手法
- 1つのボックスにおさめられるタスク(作業)の大きさが定義できず、描く人によってフローチャートが異なってしまう
- フローチャートの概観は直感的に示せても、実務レベルにまで落とし込むための表記方法ではない
その2 産能大方式
- 独特のルールがおおく一般の役職員には作成も読解も困難
- 紙ドキュメントを中心とする旧来の業務フローを前提につくられており、データベースを中心とする現在のフローには対応しにくい
プロセス・ラボのPLメソッド
「従来のフローチャートの問題点」を解消するために、新たに作り出されたのがPLメソッドです。
PLメソッドには4つの特徴があります。
- 「作業」の流れと「担当者」の流れを分離する
- 「情報」の流れを「媒体」で捉える
- 「情報伝達」を捉える
- 「時間軸」を捉える
以下、4つの特徴を具体的なイメージから理解してください。
1.「作業」の流れと「担当者」の流れを分離する
<図1>
2.「情報」の流れを「媒体」で捉える
<図2>
3.「情報伝達」を捉える
<図3>
4.「時間軸」を捉える
<図4>
4つの特長により、誰でも簡単に作成・変更・理解ができる「業務プロセスを見る技術」として、業務改善・内部統制・業務システム要件定義・ワークシェアリングなどに利用できます。
(パワーポイントなどの描画ソフトではなく、エクセルなどの表計算ソフトを利用して作成します)
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